個人的な話なのですが、私は数年前に不妊治療をしていました。
そして、不妊治療をして妊娠したのですが、赤ちゃんは育ちませんでした。「不育症」だと診断されたのです。
本当に辛かったですが、そうした経緯があったため、お腹の赤ちゃんがより可愛かったですし、お腹の中にいる赤ちゃんのために「できることは全部やろう」と思って頑張ってきました。
そうして頑張ってきたことの1つが「DHA・EPAの摂取」です。
しかし、妊娠中の妊婦さんのDHA・EPAの摂取について、
- どんな効果が期待できるのか?
- 本当に安全なのか?
- どのサプリを選ぶと良いのか?
など様々な疑問を持っていました。
だからこそ、当時の産婦人科医には、DHAEPAについて色々聞いて、知識をつけてきました。
私と同じように「妊娠中のDHA・EPA」について悩んでいる人は多いと思います。
そこでこのページでは、妊婦さんがDHAEPAを摂取するメリットや安全性、妊娠中にオススメのDHAEPAサプリまで詳しく紹介していきます。
それでは、いきましょう!
もくじ
妊娠中にDHA・EPAを摂取するメリットと効果
「妊娠中にDHA・EPAは必要なのか?」
結論を先にお伝えすると「必要」です。
なぜならDHA・EPAには、下記のような効果があることが、様々な研究で分かっているからです。
- 赤ちゃんの器官の正常な発達
- 早産率の低下
- 喘息のリスクの低下
- 乳児の成育、行動・視覚発達補助
赤ちゃんの器官の正常な発達
2013年に「American Journal of Clinical Nutrition」で発表された「DHA supplementation and pregnancy outcomes」の調査で、DHAを600㎎摂取した場合、妊娠期間や体重、身長にどのような影響があるかが調査されました。
その結果、
- 赤ちゃんの出生体重は192g増え
- 赤ちゃんの身長は0.7㎝伸び、
- 頭の大きさも0.5㎝増えた
ことが分かりました。(安全性についての懸念も確認されませんでした)
さらに、妊娠34週以内に生まれた赤ちゃんも少なくなり、早産時の入院期間も短くなったことから、DHAが赤ちゃんの器官形成に必要だということが分かりました。
そして、厚生労働省の発行する「日本人の食事摂取基準(2015年版)」においても、妊婦の場合のn-3系脂肪酸(DHA・EPAやαリノレン酸)の摂取推奨量は1800mgと定められています。
n-3系脂肪酸の食事摂取基準(g/日) ,日本人の食事摂取基準(2015年版)
日本人女性のDHA・EPAの平均摂取量は約200㎎です。
多くの人が足りていないということは、自分も足りていないということです。
これが私が「赤ちゃんのためにDHA・EPAのことを考えよう」と思った理由の1つです。
早産率の低下
先ほどの「DHA supplementation and pregnancy outcomes」の調査で「早産率が低下する」という結果が出たことは紹介しましたが、東京大学でも同様の結果が出ています。
東京大学では、マウスを使って「オメガ3脂肪酸(EPA,DHA等)による早産予防効果とその機序に関する研究」が行われました。
その結果、早産率が低くなり、炎症抑制とP4濃度の維持が早産予防につながっているのではないかということも分かってきました。
このように、早産率が低下することも、DHAEPAを摂取するメリットの1つです。
喘息のリスクの低下
DHAEPAは喘息のリスクを下げることも分かっています。
カナダやオランダの研究では、どちらも喘息のリスクが減っていることが確認されました。
「必ずリスクを下げる」
と決まったわけではないですが、赤ちゃんのためにDHA・EPAは摂取した方が良いのです。
乳児の成育、行動・視覚発達補助
妊娠中の話ではありませんが、DHAEPAは生後~1歳未満までの乳児の成育、行動、視覚発達を補助することも分かっています。
消費者庁から発表された「食品の機能性評価モデル事業」では、研究のタイプ・質・数においてA評価、一貫性においてもA評価と判断されました。
「DHA・EPAは妊娠中だけ」ではありません。
赤ちゃんが生まれた後も、赤ちゃんのDHA・EPA摂取には、できる限り注意をしていきましょう。
妊婦さんのDHAEPA摂取は「水銀量」に要注意
DHAEPAは「青魚」に多いです。
しかし、青魚には水銀が含まれており、厚生労働省からも「魚の種類と量に注意が必要」だと発表されています。
このPDFでは、注意が必要な魚について、以下のように記されています。

※クリックすると拡大できます
こうしたことから「魚だけで必要な量のDHA・EPAを摂取する」ことはオススメできません。
なぜなら水銀量が一定量を超えると、赤ちゃんに影響を与えるから。
そして、お腹の中の赤ちゃんは、取り込んだ水銀を体の外に出すことができないからです。
不足している分は、安全性の高いDHA・EPAサプリを使って、上手にDHAEPAを摂取していく姿勢が大切なんです。
妊娠中の妊婦さんにオススメのDHAEPAサプリメントランキング
では、どういったDHAEPAサプリが妊婦さんにピッタリなのでしょうか?
ここからは妊娠中の妊婦さんにオススメのDHAEPAサプリを、安全性やDHA・EPAの配合量・根拠を元に紹介していきます。
- 佐藤製薬 美健知箋 EPA&DHA
- ノコア葉酸+DHA/EPA
- ハグラビ
1位:佐藤製薬 美健知箋 EPA&DHA
ユンケルで有名な佐藤製薬が発売しているのが、「美健知箋EPA&DHA」です。
1包あたり、DHAを550㎎、EPAを200㎎配合しており、特に赤ちゃんに必要な「DHA」を多く含んでいることがポイントです。
そして、美健知箋EPA&DHAは、水銀検査・放射能検査・ダイオキシン検査が行われており、医薬品の製造環境と同じ環境で作られています。
妊婦さんの体。赤ちゃんの体。
2人の体に優しいDHA・EPAサプリメントです。
初回価格 | 継続縛り | 返金保証 |
1,000円 | いつでも休止・解約OK | なし |
2位:ノコア葉酸+DHA/EPA

放射能や水銀検査はもちろん、妊娠中の赤ちゃんのことを考えて作られたのが「ノコア葉酸+DHA/EPA」です。
私も妊娠中はこのノコア葉酸を使っていました。

ノコア葉酸には、
- 放射能や水銀汚染リスクフリーのDHA・EPAが300㎎(クリーンな環境で培養した海藻由来)
- 厚生労働省の推奨量をカバーする葉酸480μg
の他に、レシチン・ラクトフェリン、ココナッツオイル、マルチミネラル・ビタミンを含んでいます。
既に葉酸サプリを使っている人が飲んでしまうと、葉酸の取りすぎになってしまうため「2位」として紹介しました。しかし、現在、葉酸サプリを使っていないなら、このノコア葉酸が一番オススメです。
初回価格 | 継続縛り | 返金保証 |
3,980円 | いつでも休止・解約OK | 10日間全額返金保証 |
3位:ハグラビ

葉酸サプリでも人気の「はぐくみ葉酸」や、「はぐくみオリゴ」など、頑張るママを応援するサプリを多く発売する「hugkumi+(はぐくみプラス) 」。
このはぐくみプラスから発売された、ママのためのDHAEPAサプリメントが「ハグラビ」です。
ハグラビはDHAを300㎎配合しています。
さらにn-3系脂肪酸の「αリノレン酸」に加え、ママのキレイを応援する「アスタキサンチン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」を配合しています。
また、DHAやEPAと相性のよい「クリアオイル」を使用しているため、DHAの吸収率も高くなっているのが特徴です。
葉酸が含まれていないため、葉酸サプリとの飲み合わせも良いです。
もちろん、ハグラビも、水銀を含む重金属検査、放射能検査、残留農薬検査が行われています。
初回価格 | 継続縛り | 返金保証 |
980円 | いつでも休止・解約OK | 10日間返金保証 |
この記事の監修者

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現役内科医・日本内科学会認定内科医
近畿大学医学部卒。2004年医師免許取得(医籍登録番号:第441704号)、2016年医学博士号取得