コンビニや薬局で手軽に購入できる、DHCの「DHA」「EPA」の2種類のサプリメント。

特に「DHAサプリ」の方は、
の届け出がされている機能性表示食品です。
では、DHCのDHAサプリとEPAサプリの違いは何なのでしょうか?
また、どちらを選んだ方が良いのでしょうか?
(水銀検査などの)品質・安全性については大丈夫なのでしょうか?
このページでは、「DHCのDHA・EPAサプリってどうなの?」という方に向けて、DHAEPAサプリのススメ編集長の稲垣が、本音で口コミしていきます。
それでは、いきましょう!
もくじ
DHCのDHA・EPAはこんなサプリです
- サプリの大きさ・目安量・ニオイについて
- DHCの「DHAサプリ」「EPAサプリ」の比較表
※ページ下部にジャンプします
サプリの大きさ・目安量・ニオイについて
DHCのDHAサプリとEPAサプリを並べるとこのようになります。

パッと見ると違いはほとんどわかりません。混ぜたら判別がつかないほどに似ています。
しかし1粒を比較してみると大きさに多少の違いがあることが分かります。

左:DHA・右:EPA
写真では分かりづらいかもしれませんが、若干「DHA」の方が大きいです。
また、1日に飲む目安量も違います。
DHAは1日4粒。それに対してEPAは1日3粒目安です。

ニオイについては、カプセルタイプですのでどちらも無臭です。
とはいえ、カプセルは胃の中で溶けます。
そうしたことからそれぞれのカプセルを切ってニオイを嗅いでみました。

やはりDHCのDHA・EPAサプリはどちらも「魚由来」ですので魚の生臭さがあります。
(そのため、例えばサプリを飲んでゲップすると魚のニオイがすると思います。)
しかし飲むときにはニオイはほとんどありませんので、気になることはほとんどないと思っていただいて大丈夫です。
DHCの「DHAサプリ」「EPAサプリ」の比較表
次に、まずはDHCのDHAサプリとEPAサプリに配合されているDHA・EPA量や原材料など「事実で比較」してみました。
その結果が以下の表です。
DHA | EPA | |
DHA配合量 | 510㎎ | 80㎎ |
EPA配合量 | 110㎎ | 350㎎ |
DHA+EPA | 620㎎ | 430㎎ |
補助成分 | ビタミンE | なし |
添加物 | ゼラチン、グリセリン | ゼラチン、グリセリン、酸化防止剤 |
価格(30日分) | 1,191円 | 1,026円 |
DHAサプリの方はDHAが510㎎と多いですが、EPAが110㎎と少ないです。
反対にEPAサプリは、DHAが80㎎と少ないですが、EPAが350㎎と多いです。
しかし、厚生労働省は2010年度の「日本人の食事摂取基準」で1日1000㎎のDHA・EPAを推奨しています。
2015年度の「日本人の食事摂取基準」では、DHA・EPAに加えてDPA・αリノレン酸を含む「オメガ3脂肪酸」として、1日2000㎎~2400㎎の摂取(目安は年齢により異なる)を推奨しています。
こうしたことから、DHAEPAの2つの配合量が多く、合わせて「620㎎」摂取できる「DHAサプリ」の方が購入するメリットはあるように思います。
また、添加物についてもDHCの「DHAサプリ」の方は、「ビタミンE」を酸化防止としてだけでなく、「栄養素」としても配合しています。
そのためDHAサプリのパッケージ裏面には「ビタミンE含有植物油」「ビタミンE60㎎配合」と書かれています。

DHCのDHAサプリの裏面
それに対してEPAは「酸化防止剤(ビタミンE)」と記載され、栄養成分表示にビタミンEの名前はありません。

DHCのEPAサプリの裏面
しかし、だからと言って「DHAの方が良くてEPAの方が悪い」というわけではありません。
「DHA」と「EPA」は似た物質ですが、名前が違うことからも分かるように、作用も若干違います。
ですので、
- DHAのはたらき
- EPAのはたらき
の2つを比べて、より自分に合った方を選ぶのが良いでしょう。
DHCのDHAとEPA。自分に合っているのはどっち?
DHA・EPAの作用については、以下の記事で紹介してきました。
そして、そちらの記事ではDHA・EPAの違いについて深く紹介できませんでしたが、一般的には、
- EPA:大人に必要
- DHA:子供に必要
と言われています。
この理由は主に3つあります。
- EPAは体内で変換されてDHAになる
- EPAは薬理作用が明確でデータが豊富(医薬品もある)
- DHAは脳などの神経系に豊富であることが分かっている
こうした理由があるため、「脳の発達に必要不可欠な栄養素として子供の頃にはDHA」「中性脂肪や高脂血症の予防のために大人はEPA」と言われています。
そうした面から言うと、大人の場合は「EPAサプリ」を選んだ方が良いということになります。
なぜならDHCのDHAサプリはEPAが110㎎なのに対して、EPAサプリはEPAが350㎎配合されているからです。
とはいえDHCのDHAサプリは機能性表示食品。
中性脂肪を下げる機能性を表示できるサプリメントです。
そこで、ここまでをいったんまとめると、
- 中性脂肪値が気になる方⇒DHAサプリメント(機能性表示食品のため)
- 母乳育児をしている方⇒DHAサプリメント(赤ちゃんにDHAが必要なため)
- 健康維持のための栄養補給を考えている方⇒EPAサプリメント
を選ばれてみては良いのではと編集部では結論付けました。
DHCのDHAEPAサプリvs他のDHAEPAサプリ
ここまでDHCのDHAサプリとEPAサプリを比較してきました。
しかし、DHC以外のメーカーのDHAEPAサプリと比較するとどうなるのでしょうか?
ここでは、
- DHC「DHA」
- DHC「EPA」
- ニッスイ「イマークS」(特定保健用食品)
- マイケア「さかな暮らしW」
- 大正製薬「大正DHA・EPA」
- さくらの森&マルハニチロ「きなり」
の6つのサプリを比較してみます。
DHA | EPA | 価格 | |
DHC・DHA | 510㎎ | 110㎎ | 1,191円 |
DHC・EPA | 80㎎ | 350㎎ | 1,026円 |
イマークS | 200mg | 600mg | 1,000円 |
さかな暮らし | 200mg | 600mg | 2,520円 |
※アスタキサンチン100㎎配合 | |||
大正DHA・EPA | 400㎎ | 200㎎ | 1,000円 |
きなり | 450mg | 49mg | 1,833円 |
※DPA・アスタキサンチン・ナットウキナーゼ配合 |
こうして比較してみると、DHCの「EPAサプリ」はDHAEPAがあわせて430㎎。
どのサプリよりも少ないことが分かります。
その反面でDHAEPA配合量が多いのが「イマークS」「さかな暮らしW」です。
この2つはDHA・EPA合わせて800mgを摂取することができます。
「中性脂肪が気になる」
「魚料理を食べる頻度が少ない」
という方はDHA・EPAが不足していることが多いため、DHCのサプリメントではなく、イマークSやさかな暮らしを選ばれた方が実感できると思います。
※イマークSは特定保健用食品(トクホ)です。
※さかな暮らしWは機能性表示食品です。
また「血管」や「血糖値」が気になる方にオススメなのが「きなり」です。
「きなり」にはDPAが含まれています。
このDPAは、EPAやDHAと比較して、血糖値を低下させ、インスリン抵抗性を改善することが示さた栄養素です。
また、「きなり」には血圧にはたらきかける栄養素「ナットウキナーゼ」が含まれています。
ナットウキナーゼも信頼できる栄養素ですから、「血糖値」「血圧」が気になる方は「きなり」を選ぶのがオススメです。
DHCのDHA・EPAの安全性(水銀など)
DHCのDHA・EPAの原材料は以下の通りです。
- DHA:太平洋やインド洋を回遊するマグロ
- EPA:ペルー沖で捕獲されたイワシ
そして、すべて国内工場で製造し、
- 水銀
- ダイオキシン
- 放射性物質
の影響がない原料を使って製造されています。
こういった原料を使いながら、毎月1000円。
安くて質の高いDHAEPAサプリメントを発売できるところは「さすがDHC」と言えるでしょう。
DHCのDHA・EPAと飲み合わせてはいけないもの
「DHA」「EPA」は信頼ある栄養素です。
特に「EPA」はエパデールなどの医薬品の主原料としても使われる成分です。
そのため、
- 血液凝固抑制薬(抗凝固薬・抗血小板薬・抗血栓薬)
- 糖尿病治療薬
- 高血圧治療薬
を飲まれている方は、担当医に相談の上、DHAEPAサプリメントを使用してください。
この記事の監修者

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現役内科医・日本内科学会認定内科医
近畿大学医学部卒。2004年医師免許取得(医籍登録番号:第441704号)、2016年医学博士号取得